時計を作ろう

■　架台の加工

ムーブメントと振子が載る架台は10mmtのSUS303から切削します。

とてつもない厚さです。

先ずは、振子を吊るすブラケットを作ります。左上の小さな板です。

さすがにこの厚さではバンドソウでも切断は困難だと考え、エンドミルで切削しました。

この板からブラケット1セット(2個)を切り出します。俗にいう「ニコイチ」です。

フライス盤への負担を減らすために6mmφの超硬エンドミルで切削しています。0.5mmづつ切り込み切断します。

ネジ止めのタップは前の工程であけておきます。

出来上がりです。

間に振子がぶら下がります。

次にムーブメントが載るブラケットを切削します。

ビシバシの固定をしてビビリ振動を極限まで抑え込みます。

エンドミルは直装コレットでクイルにチャックします。最短のオーバーハングで剛性アップです。

実に快適にモリモリと切削できます。この設定でムーブメントとの勘合部を切削します。

続いて、ニコイチですからエンドミルの切削で切断します。

この切断は大仕事でした。

この勢いでベースプレートの穴開けを行い組み上げます。

この時点で重量は8kg弱です。

ムーブメントを載せた様子です。

ムーブメントと合わせると、13kg程になります。

気を付けないと腰にきます。要注意です。